「3rd.ITM こんなふうでした!」       2002 12 月 25 日



はじめに
 12月6日〜12月8日、岐阜県郡上郡明宝村に於いて「第3回 林業Iターン・ミーティング」を無事開催することができました。ご尽力いただいた方々、ご参加いただいた方々、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
今回は、Woodsman Workshopの地元での開催となり、目指すところの一つ「地域に根ざした活動の足がかりに」との思いもありました。12都府県の方々と充実した2泊3日を過ごすことができました。
 「林業Iターン・ミーティング」では、これまで通りIターン林業就業者・就業希望者の交流の場であることを柱に、実践を前提とした新しい取り組みの紹介、様々な提案をしていきたいと思います。
 毎度遅くて申し訳ありませんが、「第3回 林業Iターン・ミーティング」の様子です。

         アンケートの内容は、こちらからどうぞ! 「1」 「2」 「3」 番外1 番外2 番外3





12月6日、初日。
速水亨さん
郡上八幡総合文化センターにおいて、講演&シンポジウムを開催。
まず速水亨さん(速水林業)にお話していただきました。
テーマは、
「先進的林業経営に学ぶ 〜産業と環境の両立
 (FSC森林認証と林業経営)〜 」

杉原弘恭さん
 昼食をはさみ、杉原弘恭さん
 (日本政策投資銀行・地域政策研究センター)のお話し。
 テーマは
 「中山間地域と林業の未来
  〜 温室効果ガス排出権取引と
  バイオマス・エネルギーの可能性 〜 」
 パネル・ディスカッション
「多様な森林 多彩な利活用」
写真左から、
コーディネーター・杉元政光さん
速水林業・速水亨さん
日本政策投資銀行・杉原弘恭さん
森づくりフォーラム・坂井武志さん
信州そまびとクラブ・杉山要さん
Woodsman Workshop・水野雅夫(中途降板)

パネルディスカッション
坂井事務局長

NPO法人「森づくりフォーラム」の坂井事務局長
森林ボランティアがチェーンソー等を使う際の技術修得についてetc。
森林ボランティアの現状と将来のヴィジョン。
速水さん
速水亨さん。
「いつまでも地下足袋を履いてちゃダメ!
安全靴履かなきゃ」林災防副会長の刺激的なお話し。
経営者として、要職者としての発言は自信と説得力を
持って迫ってくるのでした。

(快適な安全靴と安全な地下足袋の両方あればなー
・・・)

Mr.さわぐるみ




本邦初公開!!
Mr.サワグルミ登場。
速水さんへの質問の図。
ナットソース証明書

ネットで購入できる、
ナットソースの温室効果ガス削減証書。
詳しくは
http://www.natsourcejapan.com/index.htm
カーボンニュートラルへの取り組みの一例。)






 懇親会。
毎度のことですが、懇親会は写真がないのです。スタッフだって飲んで喋って楽しみたいのです。
速水さん、杉原さんも交えて、貴重な時間を過ごしていただけたのではないでしょうか?
12月7日、「間伐体験&実習」
間伐実習前

寒い朝でした。
実習開始前のひととき。
黄色いヤッケの怪?人物、
NPO法人申請中「信州そまびとクラブ」の杉山さん。
間伐体験の講師をしていただきました。)

そまびとクラブ杉山さん
 「間伐体験&実習」挨拶。
黄色からピンク(信州そまびとクラブのユニフォーム)
に変わった杉山さん。
諸注意を説明してます。






毎度お馴染み、
ペテラン林業家・末武東さん。
信州そまびとクラブ・工藤さん。
Woodsman Workshop・曽根、石川。)


林内へ移動。
7齢級(樹齢30年〜35年)のヒノキ林。
経験者の実習1組、未経験者の体験コース3組に分かれて、間伐技術を勉強しました。
経験者のテーマは、かかり木の処理でした



  体験コース講師の信州そまびとクラブ・杉山さん。
  愛機の目立てをチェックします。
  「ほー・・・、お見事」
  「いやー、まぁこんなもんでしょ」
  「ふーむ」
  「ここ、この先っちょがね、大事なの」





切る前に選ぶ。
「こう曲がったヤツはね、選びやすい訳よ」
「ずーっと上を見て、枝の絡みがポイントです、
幹の間隔よりも枝の絡みを見てくださいよ」



こちらも体験組。
切る前に選ぶ。
何もかも初めての体験に、怖いながらも楽しそうな皆様。
受け口の△をおみやげに持ち帰る人もいました。
安全第一&貴重な体験!!





こちらは経験者の実習。
講師は末武さん。
このぐらいのヒノキは、ほとんど全部かかり木になるので2伐目以降でいかに安全かつ効率よく倒すかがポイント。
「稼ぐプロ」と「一応プロ」の分れ道。




講師の説明を熱心に聞く。
森組を含めた林業事業体における指導育成は、
今後の重要課題。
真剣に経営を考えるならば、新人の指導育成に
もっと時間と金をかけるべきだと思う。



教科書には載らない
「最も安全かつ確実で仕事が早い方法の一つ」
2伐目が計算通りにくかどうか、
微妙な切り角と蹴り加減にかかっている。




説明は、繰り返し、丁寧に。
伐根を見ながら、木の重心移動、
チェーンソーワークなどのお話し。
末武さんから経験者組に厳しいひと言。
「君らの切り方は無造作すぎる」
動作の一つ一つには全て意味があるのです。



長年の経験と努力。
実践で培われた技術を惜しみなく後進に
伝える。
時に楽しく、時に厳しく。
ヤマイキの40年モノ曰く、
「99本無事に倒すことができても、
100本目に失敗すればお前の一生は
終わりだよ」


12月8日、「特訓?」
 (最終日の早朝、もっと勉強したい人のために末武さんが朝練をしてくださいました。)


覚えておられますでしょうか。
「第1回 林業Iターン・ミーティング」の間伐実習で
伐倒体験一番乗りだった彼です。
来春、森組への就職が決まりました。
オッカナビックリだった伐倒も、
なんとなく様になってきました。
「そ、そう。そこを少し切って」
  「こ、ここっすか?」
「シャーットね、鋸幅の受け口と思って」
  「こ、こうっすか?」
「それで伐倒方向が決まるからね」
  「そ、そうっすか?」
「大丈夫かなー??」
  「ヘ、ヘッチャラっす、うぉりゃー!」



只今、ヤマイキ勉強中。慎重にやれば早くしろと言われるし、急ぐと正確にしろと言われるし・・・。






さて、枝の絡みは?
かかり木の処理、「ダルマ落とし」
教科書には載らない現場の常識。)




 今回、記録専門のスタッフを確保できなかったため、写真が少なく残念です。
懇親会は毎度のことですがスタッフも飲みたいし、話したいし、仕事はあるし、どうしても写真が撮れないんですよね。
 以後、ご参加いただいた方々のアンケート結果、感想などなど掲載準備中です。追々アップしていきますので、辛抱強くお付合いいただければ幸いです。
 日々の活動の中で頭に来ること、腹の立つこと多々ありますが、Iターン・ミーティングで皆さんにお会いし、「来て良かった」と言っていただけると、またしばらくガンバレます。
林業・中山間地域を取り巻く状況は確実に変わり始めていますが、林政の在り方は「既得権温存」を貫いています。新しい考えや取り組みも、全て既存のシステムを見直すことなく制度・予算化されていきます。現場からみえる世界はいつになったら世間の周知のことにできるのでしょう。失礼、また愚痴ってしまいました。
 皆様、ありがとうございました。
 第4回 林業Iターン・ミーティングでお会いしましょう。

NPO法人 Woodsman Workshop
代表理事 水野雅夫