森のコラム

こんにちは、Mr.さわぐるみです。前回の続き、おさらいです。

5.光合成(2)


 光合成の働きは地球の大気を大きく変化させました。
  1. 原始の地球には、有機物をエネルギー源とし、二酸化炭素を放出する嫌気性生物がいました。(そもそも原始の地球には酸素が無く、原始の生物は海水中の有機物をエネルギー源にしていました)
  1. 増殖した嫌気性生物は有機物を食べ尽くし、大気中には二酸化炭素が充満しました。
    (しかしそのうちに有機物は枯渇し、大気中には有機物が分解してできた二酸化炭素が増えていきました)
  1. 二酸化炭素を吸収して光合成をする生き物が現れ、大気中の二酸化炭素は減り酸素が生まれ、再び有機物も増え始めました。
    (そこで、光合成を行う生物(脱線1)が現れました。光合成によって地球の大気には酸素が蓄積し、有機物もまた増えてきました)
  1. 大気中に酸素が蓄積し、酸素を利用する生物が現れた。
    (そして初めて、酸素を呼吸する好気性生物が現れました。酸素を利用して有機物を分解すると効率よくエネルギーが得られるので、好気性生物はどんどん進化していきました)

植物の光合成が酸素を作りだし、酸素が好気性生物の進化、ついには人類の繁栄を生みだしたのです。しかし、人類は化石燃料を乱用して植物が固定していた炭素を大気中に放出し続けています。さらに無秩序な森林伐採は貴重な酸素の供給源を減少させ大気のバランスを崩してしまいました。今後は意識的に二酸化炭素の吸収に着手し、大気のバランスを整える試みが不可欠になるでしょう。この地球規模のプロジェクトに最も近いのは取りも直さず、林業現場なのです。


次回は、光合成(3)です。 

 脱線1



ご挨拶
19 「森の回廊」より(3)
18 「森の回廊」より(2)
17 「森の回廊」より(1)
16 光合成(10)
15 光合成(9)
14 光合成(8)
13 春植物
12 樹が水を運ぶしくみ
11 蒸散
10 光合成(7)
9 光合成(6)
8 光合成(5)
7 光合成(4)
6 光合成(3)
5 光合成(2)
4 光合成(1)
3 植物の身の守りかた
2 アレロパシー(2)
1 アレロパシー(1)