森のコラム

こんにちは、Mr.さわぐるみです。森のCO2固定(光合成)量の測定のお話です。

8. 光合成(5)

 森のCO2の固定量は、森林の環境保全機能のなかでは定量的な把握が比較的容易だと言われていて、IPCC(「気候変動に関する政府間パネル」)をはじめ、色々な機関で試算が行われています。これらの機関が実際にどんな方法で試算しているのかは分かりませんが、森のCO2固定量の測定方法をいくつか紹介します。

1,人工衛星リモートセンシング画像解析による方法
 光合成を行う植物の葉緑素(クロロフィル)は、赤色の可視光を吸収し、赤外線を反射します。地表面から反射する各波長の光を人工衛星でとらえて解析することで、その土地の植生の状態(クロロフィル量、バイオマス量など)を調べます。

2,材積による方法
 光合成で固定されたCO2は、セルロースなどの有機物として樹木に蓄積します。樹木の重量に占める炭素の割合は約50%で一定しているので、森林の材積をもとめることで、固定されたCO2の量を調べます(脱線1)。

3,森林内外のCO2濃度を測定する方法
 森の中の数ヶ所にやぐらを組み、CO2濃度分布(森の中では当然、CO2濃度が低くなります)と風速(空気の流量)を測定して森林に吸収されたCO2の量を求めます。

4,個葉のCO2吸収速度を測定する方法
 チャンバー(同化箱)に入れた葉の単位葉量当たりのCO2吸収能力を光合成測定装置により測定し、森林内の葉の量をかけて吸収されるCO2の量を求めます。


次回は、光合成(6)です。 

 脱線1



ご挨拶
19 「森の回廊」より(3)
18 「森の回廊」より(2)
17 「森の回廊」より(1)
16 光合成(10)
15 光合成(9)
14 光合成(8)
13 春植物
12 樹が水を運ぶしくみ
11 蒸散
10 光合成(7)
9 光合成(6)
8 光合成(5)
7 光合成(4)
6 光合成(3)
5 光合成(2)
4 光合成(1)
3 植物の身の守りかた
2 アレロパシー(2)
1 アレロパシー(1)