森のコラム

こんにちは、Mr.さわぐるみです。 前回に続き、光合成のしくみのお話です。
(今回の内容も「林業新知識」の3月号に詳しい話が解りやすく掲載されていました。)

10. 光合成(7)

 光合成に必要な光、水、CO2のうち、水は根から吸い上げられ、光とCO2は葉の表面から取り込まれます。今回は、葉の表面のお話です。
 葉の表面は表皮細胞と、クチクラ層脱線1)で覆われています。光はクチクラ層を透過して葉の中に届きますが、CO2はクチクラ層を通ることが出来ないので、葉の裏側に散らばる気孔脱線2)から取り込みます。気孔は光合成のためにCO2を取り込むだけでなく、呼吸のための酸素を取り込んだり、水分が蒸散(次回?にお話します)するときの出口になったりもします。
 そのため、「CO2を取り込むために気孔を開くと水分が逃げてしおれてしまうし、かといって気孔を閉じると水分は逃げないけれど光合成もできない」というジレンマができます。

(乾燥の厳しい砂漠の植物の中には、夜のうちに気孔を開いてCO2を体内に蓄えておくことで、昼間は気孔を閉じたまま光合成できる特別の仕組みをもったものもあります。)

 そこで植物は、しおれるのを防ぎながら光合成をするため、気孔の開け閉めを自分でうまく調節しています。

  ○体の水分が充分な時
   気孔を開き、光合成をして栄養を蓄えます。
  ○体が乾いてきた時
    しおれるのを防ぐために気孔を閉じて光合成をやめ、蓄えた栄養で食いつなぎます。

 植物は光が当っているからといって、いつも同じように光合成をしているわけではないんですね。


脱線1、脱線2




○ピーンポーンパーンポーン○
ご愛読いただいている皆様にお知らせです。
急ではありますが、しばしお休みをいただきます。
昔なつかしサラワクのジャングルも気になりますし、国内の森も気になります。チョイトばかし調査を兼ねたバケイションに出かけて参ります。

戻りましたら、さっそく「森のコラム」を再開いたしますので、しばしの休刊ご容赦ください。
ごきげんよう!!

 



ご挨拶
19 「森の回廊」より(3)
18 「森の回廊」より(2)
17 「森の回廊」より(1)
16 光合成(10)
15 光合成(9)
14 光合成(8)
13 春植物
12 樹が水を運ぶしくみ
11 蒸散
10 光合成(7)
9 光合成(6)
8 光合成(5)
7 光合成(4)
6 光合成(3)
5 光合成(2)
4 光合成(1)
3 植物の身の守りかた
2 アレロパシー(2)
1 アレロパシー(1)