脱線1

 植物の葉の中は常に100%近い湿度になっているので、光合成のために気孔を開くとどうしても水が蒸散して失われます。光合成を行うときに失われる水の量を水利用効率((光合成量)÷(蒸散量)で表します)といいますが、植物はこの水利用効率が最大になるように気孔の開きぐあいを調節しようとするそうです。つまり、できるだけ水を失わないで効率よく光合成を行おうとしているのです。


脱線2

 だからといって単純に「このままCO2が増え続ければ植物がよく育つ」というわけでは勿論ありません。CO2濃度の急激な変化は、温度や降水量など、植物にとってもより深刻な気象の変化を伴いますし、温暖化は害虫や病原菌なども活発にしてしまうからです。やはり、あまり急激な変化は好ましくないようです。


脱線3

 光合成とは関係ありませんが、極端に温度が低い場合は体の水分が凍ってしまいますし、逆に温度が高くなりすぎると、タンパク質が変質(卵をゆでると固まるようなもの)してダメージを受けてしまいます。そのために体液を濃くして(不凍液)凍らないようにしたり、蒸散の気化熱で温度を下げたりして身を守っているんです。


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ご挨拶
19 「森の回廊」より(3)
18 「森の回廊」より(2)
17 「森の回廊」より(1)
16 光合成(10)
15 光合成(9)
14 光合成(8)
13 春植物
12 樹が水を運ぶしくみ
11 蒸散
10 光合成(7)
9 光合成(6)
8 光合成(5)
7 光合成(4)
6 光合成(3)
5 光合成(2)
4 光合成(1)
3 植物の身の守りかた
2 アレロパシー(2)
1 アレロパシー(1)