寺子屋GW特別企画「アヤスペ」
地元の方々からいただいた暖かいご支援と
遠路を厭わず参加してくださった方々の熱意で
濃密&有意義&フレンドリーな三日間でした
 今回も感想文をお寄せいただきました
参加された方は思い出しながら
参加できなかった方は思いをはせながら
お読みいただけましたら幸いです






 念願だった寺子屋「実践間伐」に、今回ついに受講することが出来ました。しかもみっちり3日間の間伐研修なんてほかにはない経験でした。
 平成12年に林業現場に入って、気がつけば経験12年。主に切り捨て間伐が多かったのですが、近頃は間伐ボランティア育成の講師など、指導的立場になることの方が多くなってきました。
 今回の参加目的は、自身の間伐作業の再確認と、技能の幅を広げるため。それから、普段指導をするうえでの疑問点の解消と、教わる側に立ち返ってみることで、これまでの指導方法を見直すことです。
 切り捨て間伐の「あわせ切り」の技法は、ITMで習得していたつもりでしたし、普段の作業では、チェンソーの水平・直角・平行に心がけ、自分ではちゃんと出来ているつもりでした。
ところが、実習最初の一本目で、あわせ切りが思い描いたように切れません。水平も平行も出来ておらず、結局木が回転してガイドバーも挟まれてしまいました。チェンソーを押し付け気味とのご指摘もいただきました(切り終わりはソーチェンの惰性回転で)。
 これが自分の実力でした。水野さんや段木さんの解説を聞くと、「なるほど!」だらけでした。普段大体は出来ていたけど、時々失敗していたのは、形だけ真似ていただけのようです(大体ではダメなのですが・・)。これこそ、受講した甲斐があるというものです。注意するポイントは、聞けば些細なことかもしれませんが、もっと早く気づいて(受講して)いれば、これまでの作業での時々の失敗が無かったかもしれません。作業中の些細なことに常にまじめに心がけ、当たり前のことを普通に出来ることが、作業精度の高さへと繋がるのです。
 ほかにも、普段指導をしながら「本当にこれでいいのか?」と気になっていた点もいくつか再確認できました(水野さんと理論が合致していたのは大変心強く思いました)。
 今回水野さんに、細かいことを色々質問させていただきましたが、その一つ一つに妥協のない回答をしてくださいました。私の場合、他者を見学して理解しようとしても、「へー、そーなんだー」で終わってしまうので、今回受講者として参加して、どんどん質問して、意見して、入り込めたのは大変価値あるものとなりました(出しゃばり過ぎて、ゴメンナサイ)。
水野さんのご師匠について、「大ベテランになっても、初心者の若い者から学ぼうとする」という向上心についてのエピソードがとても印象的でした。経験年数とか、年齢とか関係ありません。「今さら聞けない」はとても損をします。
今回の講習は、主役のナカシマ・アヤさんの寺子屋への純粋な受講要望で開催されたとお聞きしました(ご本人は「アヤスペ」のタイトルに少々照れたご様子でしたが・・)。おかげさまで、このよう機会にアヤさん含め受講生の皆さん、見学の皆様とご一緒できたことに感謝いたします。3日間とっても楽しかったです。
関係者が集まっての懇親会では、水野さんのスペシャル料理も堪能いたしました。親睦を深め合った楽しい夜更かしは、ITMを髣髴させるものがあり、どこか懐かしくもありました。
最後になりましたが、事務局としてご奔走いただいたお二方と、ご協力くださった白川町の皆様方には、入念なる準備と、地元の食材やおいしいお料理をご提供くださり、本当にお世話になりました。
白川町、大好きです。また、よろしくお願いします!

                              (T.N.さん 岐阜県)



《受講者として》 
 3日間の講習どうもありがとうございました。今回はこれまで受けた寺子屋と違って、自分以外はバリバリの現場人だったので、全員からたくさんのことを学ぶことができ、密度の高い時間を過ごすことができました。また、現場の方は仕事内容や普段伐っている樹種によっても技術や経験が異なることがわかりました。このようなプロ向けの講習は貴重な技術交流の機会だと思います。
  講習では、主に「合わせ切り」による伐倒を教えていただきました。最初は、理屈がはっきりわかっていなくて混乱しました。とにかく縦横どちらにも水平に切れるよう注意して、それはなんとかできたのですが、受けと追いの合わせ目だけに集中しすぎて木が動いても、全体がどう動いたのかがわかってない状態でした。また、ツルを残して伐倒する場合よりも受けと追いを平行に切る精度が必要なのですが、どうしても手前を切り過ぎてしまいました。両足の位置決めが原因だと指摘いただいたのに結局最後まで修正することができず、残課題になってしまったのが残念です。合わせ切りの場合、木が倒れるまでのイメージがより重要だと感じました。伐倒木の根の張り方や斜面の凹凸、岩の有無といった根元周辺の状況をしっかり把握し、元をどこに落とすのか、最終的にどの方向に何手で倒すかをイメージすることが大事だと思います。ただし、すべてをコントロールできないのが難しいということと、1手進めるごとに結果を確認し、次の手を決めていく必要性もやってみて実感しました。
  段木さんのデモを見させていただいて(録画できてなくてすみません。。)、実作業では、動きながら常に次の作業をイメージして流れを作り、それに乗って作業することで、無駄なく、安全に早く進めることができるのだと勉強になりました。いきなりはできないことなので、最初は時間がかかっても、まずはイメージを作ってから動くというところから始めたいと思います。
  他の受講者の方を見ていると、普段行っているご自身の作業を振り返りながら、改善点はないか、他に良い方法がないかを考えているようでした。やはり一つの結果を得るにも違うやり方が複数あるのだと気づかされました。水野さんからもよくお話いただくことですが、選択肢を多く持つこと、正確に状況を判断し、適切な方法を選択できるようなることが課題です。現場を持っていないことがもどかしいのですが、機会を作って練習していきたいです。

《スタッフとして》
 アヤスペを振り返って、良かった点は、講習参加者、懇親会参加者ともに定員割れなく人が集まったことです。懇親会参加者は、単独では5人であまり人数が集まらなかったのですが、講習参加者に助けられた感じです。懇親会はあれくらいの人数でちょうど良かったと思います。また、食事が本当に充実していました。Tさんや白川町の方に感謝です。地元の人が協力してくれるかどうかというのは、すごく大きいなと感じました。参加者の皆さんにも大分協力いただいて、みんなで形にしたというか、一体感が出たなと。この辺りは水野さんの雰囲気づくりが大きかったと思います。
 一方悪かった点は、当日の進行です。やはり段取りが悪かったです。車の移動とか当日の状況を見て判断しないといけないこともありましたが、時間管理ができてなくて、参加者の方にご迷惑をおかけしました。自分がもう少し要領良く立ち回れたらよかったことなので、反省してます。また、体験村の周辺でAUの通信が悪く、参加者から自分への連絡がとれない状況でした。下見した際に確認しておけばよかったのと、事前にスタッフ何人かの番号を当日の連絡先として、参加者へ周知するなど対策をしておけばよかったです。
 準備段階からスタッフとして参加させていただいて、まかせていただいたこともあって、本当に自分がやってよいのか不安もありましたが、結果的に勉強になったことが非常に多く、積むべき経験としても必要なことだったと思います。貴重な機会を与えていただいてありがとうございました。

                        (A.S.さん 森林文化アカデミー2年生)




 今回の研修は見学での参加でしたが、最近、人の作業様子を見る機会が少なかったので、人の様子や水野さんの指導を聞いて勉強しようと考えていました。
 受講された方は、自分よりも経験年数が多い人や大体同じ人がいたり、重機を主に使っている人やチェンソーなどを主道具にされている人といましたが、どの人も落ち着いていて、自信もってやっていて、自分が恥ずかしく感じました。
 現場での研修で感じたことは、ムダのない姿勢でチェンソーを扱うと、自然と伐倒方向は狙いたい方向に向いたり、作業が楽に出来ているけれど、ちょっと気持ちが焦ったり、ムダが出来てしまうと、体の動作も止まったり、狙いとは違う方向にいったり、自分のイメージとは違う形になってしまうと思いました。自分もムダな動作などが多いし、一つの行動のイメージ・シュミレーションがうまく作れていないので、一つ一つの作業の意味を考え、イメージ・シュミレーションを予習・復習して、ムダのない、スムーズな作業をしていきたい。
 
 今回、いろんな地域の人が参加していて、それぞれで、いろんな事が違っていて、新発見な事も色々ありました。自分の視野を広められたり、作業の引出しが増えた点でも勉強になりました。そして、一番の?楽しみの夜の交流会・懇親会では、いろんな話ができるチャンスだったのに、肝心の段木さんや彩さんとあまり話せず、話したり、会える機会が少ない人なのに、チャンスを逃した感じで、残念です・・・・。話したいと思いながら、何を話していいのか、聞きたい事がうまくまとまっておらず、話せる機会は多々ありながら話せず、もったいなかったです・・・・。次、お会いできるときは、もっと積極的に色々話したりしたいです。
 
 懇親会のときの、彩さんの本の話しを聞いていて、自分も反省する事が多々あり、今の自分がある事に、周りの感謝をすると共に、自分の今と今までを振り返り、何をしてきたのかな〜と思いました。ただ一日一日を過ごすのではなく、今出来る事、やっておく事、聞きたい事を思い切って出来るのは、今の自分の時だと思いました。今からでも、自分に素直になって、今、するべき事、思った事をしたり、話したりしたい。
 
 自分は自分に自信が無い上に、すぐに悩んだりします。どうでもいいことでも悩んだり、迷ったりするけれど、迷って良い事、悩んで良い事もあると思うので、悩んだり、迷って良い事とパパッと決めていい事を区別できる様にして、悩んだり、迷わなくてもいい事は、薫さんが話してくれたように、直感を信じて判断して、悩むべき、迷うべき時はとことん考えて自分の答えを出していきたいと思いました。
 
 自分は「林業はケガが当たり前に起きる業界・職種。それを考えて入社したほうが良い」と、去年入社した人に話し、今でもそう思っていました。それは、自分が色々ケガをしたり、ヒヤリした事が多くあり、また、色んな災害事例や労災率からそう考えていました。そして、彩さんの質問コーナーの時、同じ事を周囲の人に話しました。でも、その後、水野さんから「林業はケガをするのが当たり前だと言ってる奴がいる。労災が多いのは当たり前と思ってる奴がいる。だから、労災が減らないんだ」と話されて、自分はすっごく恥ずかしく、その場から逃げたい感じでした。水野さんが話されたように、自分がそうやって思っているから、ケガをしたり、ヒヤリしたりしてしまうわけで、それらの原因は自分にあるのを、人のせい、別のもののせいにして逃げていました。だから、成長も出来ないと思いました。

 今回の研修は見学という形で、実際に伐倒の指導はしてもらえず、残念でしたが、受講された人の伐倒の様子を見れたり、水野さんの指導された事をじっくり聞いたり、自分なりに考えられたり、自分の聞きたかった事も聞けたりと、とても参考になりました。
 
 水野さんや受講された人、他の見学で来ていた人、アカデミーの人、地元の人・・・・・本当に多くの人と出会い、話、意見交換出来たことが一番うれしく、楽しい時間でした。また、自分を振り返る事が出来たり、反省する事ができたり、色んなアドバイスを頂いたり、自分の考えを改められたり・・・・・・・最近、傲慢になっていたり、我が強くなっている気がしていたので、本当に良い機会で、良い研修になりました。

                             (J.Iさん 静岡県)






 私は今回、5/4の夜の懇親会から5/5の研修会最終日までアシスタントとして参加させていただきました。水野さんとは久々の再会で参加前から、どんな話が聞けるのか、また新しい出会いに大いに期待していました。懇親会では林業女子でゲストの「安田林業」の中島彩さんから、現場で働く生の声や女性ならでは視点や考え方を著書の解説を交えてお話いただき、参考にさせていただく部分が多くあり、決して林業は男性だけの仕事ではないし、もっと女性進出が図られるべき職場ではないかと感じました。参加者も森林文化アカデミーの新入生から林業に従事してベテランになろうかという人まで、技術・知識・立場の異なる多様な人が集まっており、おいしい料理とお酒を囲んで楽しい会だったと思います。特に最後に出された水野さん特製「ダッチオーブンでつくる鶏と野菜の蒸し焼き(?)」は絶品でした。途中で帰られる人もいましたが、やはり「合宿」形式はいいものですね。
 5日も晴天に恵まれ、ゆっくりとした時間の中、昨夜の豪華な残り物をおいしく調理していただき、研修最終日に臨みます。受講者は5名、3年以上の経験をお持ちの方たちで、私はアシスタントとしてビデオ撮影の担当です。皆で早速林内に入り、立木密度を測り、数十年後の姿をイメージし、理由を考えながら間伐すべき木を選木します。それから一人ずつ抜倒ですが、水野さんから適切で丁寧なアドバイスやヒントが飛んできます。林業は危険な作業が多いことからも正確さや丁寧さ、またそれらを踏まえた上での効率が求められることを横で見ながら再認識させられました。受講者の方たちは自分とはレベルに格段に差がある方たちで、狙ったところに抜倒できる技術をお持ちですが、それでもさらにレベルアップを目指して作業に望まれる姿を見て、「さすが・・・」という気持ちを持ちました。
 しばらく伐採作業をしていなかったので、各種作業を見たことも自身の復習になり今後に生かすことができそうです。こういった機会があればぜひとも参加したい、そんな1泊2日の研修会でした。

                          (H.F.さん 森林文化アカデミー)






 ヒトコトで言うと、『気付き』の三日間でした。
 チェーンソーの始動から、アクセルワーク、伐倒、枝払い、造材まで、全ての行動を今一度問いただす機会となりました。

 他の方々の動きを見せて頂いて一番自分との違いを感じたのは、作業の始めから終わりまでの状況が全て想定内であるということ。伐倒する木が自分の管理内にしっかりとおかれているよう感じました。『こうしてみたら、こーなった。』と出たとこ勝負ではなく、『こうなる為に、こうした。』というしっかりしたストーリーを組み立てた作業を心掛けようと思いました。

 今回の研修で一番課題だったロープワーク。『なんとなく難しそう。』というぼんやりした理由で敬遠していましたが、かかり木処理でその威力を目の当たりにすると『なんとかしてマスターしたい!!』という、気持ちが沸き上がりました。正直、今はまだ柱につけたロープ(自宅練習用)は度々からまりますが『興味を持った。』コトでまずは一歩前進かと。現場へ反映させて行きたいと思います。
 数々の処置方法。見せて頂いたら『なるほどな。』と簡単に思ってしまいますが、それを生み出した想像力、発想力に脱帽です。現状維持ではなく、『もっと安全に、もっと便利に、もっと早く。』の毎日の問いかけが現場では不可欠だと思いました.

 普段、なかなか同業の方とお話する機会がないので(特に他都道府県の方々)『林業話漬け』の三日間は貴重な時間であり充実した毎日でした。一日一日をこなし数字を上げてゆくことは勿論大切ですが、最近はそこばかりに目がゆき、自分自身で視野を狭めていってたように感じます。受け持つ現場、勤務する会社・・・単位でなく『日本の林業全般!』という余りにデカイ話しをしたのは久しぶりです。なんだか気が大きくなりました(笑)

 3年後、5年後、10年後の自分・・・。
 どう林業と関わり続けて行くのか。こちらの『ストーリー』も組み立てて行く必要がありそうです。『技術習得』というだけではない、深く広い研修でした。

 3日間集中力途切れる事なく皆を引っ張って下さった水野さん、本当に有り難うございました。
 そして、地元の方をはじめ、サポートして下さった方々にこの場をかりてお礼申し上げます。

                            (中島 彩 広島県・安田林業)