12月18日〜20日の二泊三日、
林業就業1年目の方を中心にした実践研修を開催しました。
ガッテラは、
一泊と二泊だと二泊の方がやっぱ濃いですね。
あとは、気力と体力の勝負です。
今回も濃密な皆さんと、
濃厚な時間を過ごすことができました。





 ウッズマンワークショップ研修を受けて

 山仕事の研修会 林業寺子屋プロジェクト 2泊3日 岐阜県白川町山林
  12/18(火) 座学 安全管理 選木 ロープワーク
  12/19(水) 伐倒(受け口、追い口)
  12/20(木) 牽引を伴う伐倒(ロープ、カラビナ、プーリー、プラロック)

講師
 水野雅夫さん(TAF林業トレーナーズ協会 Woodsman Workshop)
伝えることのできる林業家。スポーツ少年団での指導経験、人を大切にする姿勢、最先端の手法を取り 入れたオリジナリティあふれる指導法で林業の枠を越えて本当に大切な事を教えてくれる。自身もIター ンで林業へ飛び込み苦労した経験を生かし、言葉と心とを使った指導でより安全で効率の良い作業を  伝えている。ipadでの動作分析、ビデオ撮影、Facebookでの情報公開、Stihlのスポンサードを受け、   50歳とは思えぬ守備範囲の広さにイチローもびっくりです。これからの動きに注目です。

技術向上の目的
 ○死なない、殺さない(傷つかない、傷つけない)
 ○事業体全体の生産性を高め利益を上げる

自分の課題
 イメージ通りにチェーンソーを動かせるようなる。そのためには、意図を持った伐倒を積み重ねて、成功、失敗を問わず、常に一つひとつの動きを問い正していく姿勢が必要になる。それが死ぬまで事故に遭わず遭わせず山で過ごすための最良の方法であり、効率良くお金を稼ぐ方法だということを理解する。
 どんな状況でも水平、垂直の感覚を持ち、きっちりとした受け口のラインとそれに平行な追い口を作り、自分自身を安定した状態に置いておくことで、より効率の良い伐倒ができる。

研修の感想
 『チェーンソー1つの革命』、『人生で大切なことは山仕事が教えてくれた』
この3日間をフタコトで表現するならこんな感じ。
林業の枠を越えて広くて、長期スパンで捉えた考え方で木を伐るための基本動作を楽しく学ぶことができました。広くて長期的な視野と実体験から出た珍しい言葉に、いちいち感銘を受けてしまいました。
『伐倒が軽く扱われすぎている』『チェーンソーは常に体の中心に』『悪くても残す、良くても伐る』『傷つけない、傷つかない』『安全を担保にできない業種は衰退する』『全員が等しく共有する』『40年の知識、経験を持ってでもクリアできない問題がやってくる』『地球的な視野で地域的な行動を繊細かつ大胆に』『自分が死なない、殺さない』『間伐は光をどう分け合うかを決める作業』
 間伐、伐倒の際の受け口・追い口、ロープを用いた牽引、枝払い等の技術とそれにまつわる情報量もさることながら山仕事を続けていくうえでの本質に触れることができたのが一番の収穫でした。優先すべきは脱災害!! 誰も傷つけることなく傷つくことなく慌てず焦らずボチボチ続ければ、それが最も効率良い方法だということを理解し、それを伝え共感できる仲間を増やすことも大切だと感じました。技術とそれに伴う多くの情報をいただいたので、後はやるだけ。ありがとうございました。

指導について
 生徒3名、水野さん(講師、コーディネーター)、Tさん(講師補助、撮影)での研修会となった。少人数制での指導で非常に密度の濃い時間を過ごすことができました。目線や方向性の近しい方々と研修を通して、仕事、温泉、飯、部屋、酒までを共有できるというのは、日本人として生まれてきたからこそのありがたみとそのコーディネートのうまさを感じることができた。
言葉がメッセージ伝達に占める割合は7 %、声のトーンや口調は38 %、ボディーランゲージは55 %といわれる法則があるそうだが、指導中で出てくる一つ一つの言葉とその流れの裏にある厚みがなんとも素晴らしく、小学校のときの先生が授業中に授業の内容からどんどんそれていく話のようでした。田舎に育ったので、国語の授業でなぜか山を歩きに出たことを思い出した。
山仕事の世界に限らず日本のなかにある多くの教育や指導は、まだまだ人に対して均一化均質化を推し進めるような大きなうねりがあるように感じます。そのなかにあってウッズマンワークショップでの研修は、欧米的な部分も取り込みながらの体験重視の進め方に、なんとも居心地の良さを感じることができました。「方法はたくさんある」「新しい考え方を取り入れる」「リラックス、リラックス」生徒にとって、本当に大切なことを順序立てて楽しく伝える手法には、学ぶべきポイントが数多くあるように思います。
これから山での作業、子どもたちに大切なことを伝える事を通して、関わる人がもれなく「ええ方向」に進んでいけるように、ボチボチ、力を抜いて仲間を増やしながらやって行こうと再確認できました。
最後のココアも最高でした!Tさん、どうもありがとうございます。

Think Globally,Act Locally
日本とこれからを変えるために、まずは、自分が変わる

                               (Y.M.さん 長野県)




 以前受けたガッテラが大変有意義だったので、林業1年目の同僚に参加を勧めた。紹介だけのつもりであったが、水野さんからいっしょに来たらとの暖かいメールを頂き、2泊3日の研修に同行することとした。自分のなかで、変なクセがついてきている自覚があるものの、修正しきれずにいたので、ぜひ基本を学び直したいという気持ちで望んだ。

 今回は、初日に座学があり、安全について改めてお話を伺う。そのなかで林業従事者は、山で絶対に死なない、そして仲間を殺さないことが使命であるという言葉に、安全に対しての水野さんの強い気持ちを感じた。命は、家族にとって、子供の命であり、お父さんの命であることを、想像力をフルに働かせて心に刻む必要があると思った。

 現場研修では、受け口、追い口を正確に切ることを徹底的にやり直し、細かく検証してもらった。実際の現場において、結果オーライの連続でなんとなくできていると思っていたところが、実にあいまいで不正確であることを思い知った。受け口の斜め切りと横切りの会合線を線で合わせる必要があるのに、それが数ミリの面になってしまっていることにより、伐倒方向が変わってしまうこと、自分がその修正をなかなかうまく出来ないことがよく分かった。

 また、チェーンソーを抜く際に円的に動かし余計にツルを切ってしまったり、山の傾斜にだまされて水平が保てなかったり、受け口が左にずれる傾向があることなどが分かった。クセが明確になることで、自分なりにその原因を想定し、修正していくことができるので、今後、現場で確認しながら、精度を高めていきたいと思う。

 うまくいかないのにはちゃんと理由があって、そこを修正できればうまくいくと思わせていただけるので、もっと上手になりたくなり、モチベーションが上がるという効能が、ガッテラにはある。

 最後に、器用なほうではなく、覚えが悪いため、人より上達スピードは遅いのを自覚しつつ、この仕事が面白く、若者には負けたくないという気概だけは持っております。また、夜の部でお聞きした様々なお話から、森林、林業にもっと主体的に関わっていきたいと感じました。どうそ、これからもご指導のほど、よろしくお願いします。

                               (K.S.さん 長野県)